私のお雛様

私はお雛様を持っていません。
小さい頃、近所のお友だちの家には立派な段飾りがあって、羨ましくて仕方がありませんでした。
それでも、私は、欲しいものを欲しいと言えない子どもだったので、親を困らせるようなことはなかったと思います。
母もきっとお雛様が欲しかったのだと思います。
自分の母親、つまり私の祖母が買ってくれなかったのだと今でも愚痴を言います。祖母は母の実の親ではないので、母は捻くれた考えをすることがあるのです。血が繋がってさえいれば良好な親子関係を築けるなどと信じているのでしょうか。事実、私は血の繋がった母親のことを好きになれないのに。

その後、姉に女の子が生まれ、母と姉はお雛様を手に入れました。
母の手元になくても、お雛様を孫に買ってやれたので、きっと満足したと思います。

少女のような心を持った母は、小さかった私たちのために、お雛様を手作りしてくれました。
段飾りだったのですよ。顔はピンポン玉だったかな。
それは、母にとって、ちょっとほろ苦いけれど素敵な思い出なのだと思います。
毎年、この季節になると、その話を繰り返します。

でも、私は、その手作りの雛人形が嫌で仕方がなかったのです。お友だちのようにキラキラしたお雛様が欲しかった。

その思いは今も消えなくて。

どうしても素敵な思い出にはできません。

母が楽しそうに思い出を語るたび、
『私は、あのお雛様が嫌いだったのよ』と言いたくなります。

情けないなぁ。
なんで親に感謝できないのでしょうね。

親子って同じ場面を違うココロで記憶しているのですね。

女の子の孫が生まれたら、来年は自分のためにお雛様を買おうかと思います。

そしたら、優しい気持ちでひな祭りを迎えられるのかもしれません。





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プロフィール

すみっこ→

Author:すみっこ→
子どもの手が離れたら、あれもしよう、これもしようと思っていたのに、実際の私は…。
何もしたくない、どこへも行きたくない、ただ会社に通うだけの空っぽの50代を迎えました。

長男は、難病持ち。
次男は、最近、ADHDと診断されました。
ふたりとも家を出て、働いています。

夫婦ふたりと犬1匹。実母と同居しています。

このままではいけません。
切羽詰って、動き出そうともがいています。

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